世界最大のオークション市場イーベイ

eBayとは

 Bayは、国内・国外を問わず、グローバルに取引できるショッピングモールです。

ショッピング・モールといえば、まず先にアマゾンが頭に浮かぶかもしれませんが、eBayはアマゾン同様に大規模でたくさんの見込み客が集うマーケットです。

No.1のアマゾンの陰に隠れて、日本ではその知名度はあまり高くないのですが、1歩海外に出れば、eBayの知名度は抜群です。海外の映画を見ても、セリフの中にしばしばeBayが聞こえてくるほど。このページでは、そのイーベイについて、詳しく解説していきます。

イーベイのポジションを分かりやすく例えると

eBayに馴染みのない方向けに説明すると、規模感から言えば楽天やヤフー(ヤフーショッピング)に近いポジションです。

1番ではないけど、追い上げるチャレンジャーのポジションですね。

また別の切り口として「特徴」から例えていうと、日本ならヤフオクやメルカリに近いマーケットです。どちらも中古品の販売が多く、B2Cや、C2Cの取引が活況な点は、eBayに共通します。

特にヤフオクとの関係で言うと、「オークション」販売ができるという点では共通します。

オークションは、競争入札ですから、安値からスタートすれば、3日から7日程度の終了時点で売れる可能性が高く、短期間に換金したい場合や、高回転の販売をしたい場合には有効な販売手法です。

買い手の目線で見るeBay

買い手の立場でeBayを見ると、日本国内のマーケットで買うよりも、はるかに多くの品ぞろえの中から、商品を探すことができます。

日本では手に入らない品物が見つかることも多いです。

eBayジャパンの発表によると、商品の出品数はおよそ18億点です。世界中の販売者が集うeBayだからこその充実した品ぞろえですね。

売り手の目線で見るeBayは

マーケット規模から見ると

逆に売り手の目線で見ると、eBayは世界中の大きなマーケットを相手に輸出販売ができるところが魅力です。

日本の人口は現在は減少基調に入っていますが、世界人口は80億人を突破して、まだ伸びています。

また英語人口だけをとっても世界では15億人と言われます。日本人の人口1.2億人と比較しても、マーケットの大きさは魅力的ですね。

もう一つのマーケット規模 物流総額(GMV)から見る

マーケット規模を金額で表現したのが物流総額です。これは、eBay上で取引される商品の総額です。直近の四半期(3か月)では90億ドル(約12.6兆円)です。

これは、日本のセブンイレブンを含むセブンアンドアイ・ホールディングスの1年間の売上である11.8兆円を、わずか3か月で超える大きな金額です。

この点からもeBayというマーケットの大きさが感じられるのではないでしょうか。

充実したビンテージ品や中古品の品ぞろえ

eBayは通常の定額販売(いわゆる即決販売)の他、オークション販売が可能です。

オークションは希少価値の高いビンテージ品を高値販売したり、中古品を高回転で売ることに適した販売方法です。

このため、海外で中古品を探している人は、まずeBayを探します。

特にカメラや時計、オーディオなど、比較的高単価な商品ジャンルでは、割安感を求めて中古品を探す人は世界中に大勢います。

こうしたニーズをとらえたマーケットがeBayです。

特に中古品は、同じモデルの商品でも市場価格に幅が生まれますので、安く仕入れるノウハウを持っている販売者には、収益性を高めやすい魅力的なビジネスであり、それを提供するのがeBayなのです。

客層の違いから見たイーベイ

eBayの顧客の大半は外国人なので、日本人を顧客にした国内販売とはニーズが異なり、売れる品物に違いが生じます。

そのため、日本では売れないものが海外では売れやすかったり、また、日本よりも高値が付くことがあります。

 こうしたビジネスチャンスを生みだすのがeBayの特徴でもあります。

時流から見たeBayの魅力

2015年くらいから、インバウンド消費という言葉が良く聞かれるようになってきました。

特にコロナ禍のよる外出自粛ムードが薄てきた2023年以降は、日本に観光に来る外国人も多く、そうした観光客が日本で行う消費が、景気を盛り上げています。

あるアンケート調査の報告は、インバウンドで買い物をした外国人は、帰国後にネットショッピングで日本の商品を購入するニーズが高まると報告しています。

インバウンド景気は今後も続きますので、eBayでも日本の商品が売れやすい時流が生まれています。

売れた商品から見ると

eBay日本法人がまとめたデータによると、カテゴリーランキングのTOP10は以下の通りです。特に、9位までは、前期の結果と同じカテゴリーで、比較的安定した市場動向となっています。

  • 1位:レディース アパレル&バッグ、ブランド小物
  • 2位:時計・パーツ&アクセサリー
  • 3位:アニメアート&キャラクターグッヅ
  • 4位:カメラレンズ
  • 5位:フィルムカメラ
  • 6位:トレーディングカード
  • 7位:自動車パーツ
  • 8位:テレビゲーム本体
  • 9位:メンズ アパレル&バッグ、ブランド小物
  • 10位:デジタルカメラ

また、商品カテゴリー別の成長率としては、下記の3つが上位を占めてします。

  • 1位:デジタルカメラ
  • 2位:自動車パーツ
  • 3位:テレビゲーム本体

まとめ

以上、eBayとは何か、というテーマで様々な切り口から、ご紹介してきました。このページの記事を参考にして頂き、eBay輸出をスタートされる方々の応援ができれば、コンサルタントして幸いです。

よろしければ関連記事もお読みください。

関連記事