このページでは、eBayと、他の主要ECプラットフォームを比較することで、イーベイに関する理解を深める材料を提供していきます。アマゾン(日)、アマゾン(米)、メルカリ、ヤフオクなど、日本人にとってもなじみの深いマーケットと比較することで、eBayが一層立体的に見えて理解が深まります。
eBayと、アマゾン(日本)との違い
日本人にとっては消費者の立場で馴染み深いアマゾンの方が、eBayよりも取り組みやすいかもしれません。日本語で表示される管理画面や、強力な販売力は、ビジネスの基盤として魅力的ですね。
他方で、eBayには日本のアマゾンにはない魅力があります。それは、全世界をターゲットにできる市場規模の大きさや、消費税還付などの税制のメリットです。
また、アマゾンはマーケットでのNo1のポジションを得ていますが、それだけに社会からの風当たりも強く、セラーへの規制も厳しいところが特徴です。
この点、eBayはアマゾンと比較すると、販売者に対する規制も比較的穏やかなところがあり、近年では日本のアマゾン販売に限界を感じた方が、eBay輸出に活路を見出して、参入するケースも増えています。
イーベイと、アマゾン(米国)との違い 返品率
日本人セラーにとっては、同じ輸出の土俵で、eBayをやるか、アマゾンをやるかは、悩ましいところです。
この点、日本国内のアマゾンで販売をしてきた人であれば、輸出に取り組む際に、米国のアマゾンを選択するのが一般的かと思いきや、実はそうでもありません。
その理由は、返品率の高さです。米国のアマゾンとeBayを比較した場合、米国アマゾンの方が返品率が高いという声が多いのです。
私の周囲で、実践されている方(主に中古品セラー)にヒアリングすると、少なめに言う人で8%前後、多い人で(時期にもよりますが)20%くらいという声があります。
実態はその間くらいだと思いますが、eBayでは2%~4%くらいが標準的なので、その返品率の差を考えると、2つ目の事業として、eBayを選ぶアマゾンセラーが多いのも、うなづけます。
eBayとメルカリとの違い
メルカリもeBayも、どちらも事務局が顧客を大事にする点と、中古品に強いマーケットである点は共通します。そのため、メルカリで実績を積まれた販売者の方は、eBayに進出すると相性が良いです。
他方で、メルカリは比較的女性の客層が強い傾向がありますが、eBayは、メルカリよりも客層が広く、男性向けの商品カテゴリーを多く出す方が、成功軌道に乗りやすい傾向があります。
イーベイと、ヤフオクとの違い
メルカリ同様に、ヤフオクも中古品に強いマーケットであるという点で、eBayと共通します。この点からは、ヤフオクでの経験がある方は、eBayに進出しても相性がよいです。
他方で、eBayとヤフオクの大きな違いに留意する必要があります。それは、返品依頼を断ることができるかどうか、という点です。
eBayでは、基本的に返品を断ることができません。特に、商品の状態を理由に返品要求を受けた場合には、売り手が拒否しても、事務局の判断で強制的に返金がなされます。
この点は、ヤフオクのカルチャーとは大きく異なるところですので、eBayでは、お客さんを大事にする姿勢を一層強く持って、取り組むことが課題になります。
まとめ
このページでは、eBayと他の主要ECマーケットについて取り上げ、販売力、言語、対象となる市場エリア、税制、社会的規制、返品率や返品手続き、客層、商品の価格帯、取引形態(即決かオークションか)、売り手と買い手の力関係などの観点から比較してきました。
これらの情報から、eBayに関して理解を深める材料が得て頂ければ幸いです。